高知市の皆様へ 智歯周囲炎とその治療について
投稿日: 2016年02月17日 カテゴリ: 智歯周囲炎
智歯周囲炎とその治療
智歯周囲炎は、上顎の智歯では下顎ほど歯の萌出部位の条件が悪くないため頻度は少なく、殆ど下顎に発症します。これは智歯がさまざまな状態で埋伏していることが多く、第二大臼歯と智歯の問の隙間や智歯の後ろにできるポケットに炎症を起こしやすいからです。
また、歯肉も他の歯の場合と異なり丈夫な粘膜ではありません。
智歯周囲炎を発症すると、智歯の周囲が赤く腫れたり口が開きにくくなります。痛みが強いときには鎮痛剤を服用しながら歯の周りを洗浄し、細菌性の炎症をおさえるために抗菌剤が必要となります。この智歯周囲炎は一旦症状が落ち着いても再燃を繰り返しますので、抜歯が適切な治療となります。注意しなければならないのは、この下顎智歯周囲炎は重症化しやすいことです。重症化すると周囲の組織である舌の下(口腔底)や首(頸部)あるいはのど(咽頭)のほうに細菌性の炎症が移り、著しい開口障害のため飲食ができなくなったり、腫脹のために息がしづらくなる気道閉塞を起こす事があります。
智歯周囲炎を発症した場合にはなるべく早く、歯科医院や口腔外科のある病院に行き、適切な処置を受けることをおすすめします。