高知市の皆様へ 更年期との関わり
投稿日: 2016年09月05日 カテゴリ: 歯周病
こんにちは!前回は歯周病と妊娠・出産との関わりについてお伝えしました。
今回は歯周病になりやすい3つの時期のひとつである更年期との関わりをお伝えします。
更年期と歯周病
思春期、妊娠・出産には女性ホルモンの分泌が増え、歯周病の原因を作っていました。
ですが更年期以降は逆に女性ホルモンが急激に減ることによって起こってくる問題があるわけです。
個人差はありますが、40歳を過ぎたころから月経が乱れはじめ、エストロゲンが減ってきます。
エストロゲンは、骨量と骨密度を保つのに重要な役割を果たしています。
そのエストロゲンが減ってくると、骨がスカスカになる骨粗しょう症が起きやすくなります。
骨粗しょう症は、歯周病とも深い関係があり、歯は歯槽骨という骨を土台にして支えられているのですが、その歯槽骨は、歯周病がひどくなると、少しずつ溶けてなくなってしまいます。
またこの頃になると薬や病気などの原因によって唾液が減るドライマウスの人が増え、ホルモンバランスが崩れる上に唾液の分泌も減るため、ドライマウスになっていたり、骨粗しょう症で骨密度が低くなっていたりすると、歯周病はますます進行しやすくなります。
歯磨きをていねいにして歯周病を防ぎ、エストロゲンを多く含む納豆・豆腐・おから・味噌・厚揚げなど大豆由来の食材を摂り、減ってしまったホルモンを補うとよいでしょう。
他にも骨を強くするカルシウムを多く含む乳製品、骨や殻ごと食べれる魚介類、葉物等や、タンパク質を多く含む肉類、卵類、ビタミンやマグネシウムなどを多く含む食品を摂るように心がけましょう。
また食事の時に、食材をよく噛んだりすることで唾液の分泌を増やすことができます。唾液を増やすことでドライマウスの症状を和らげることができるので、日々の食事には十分に気を配るようにしましょう。