高知市の皆さまへ 「総入れ歯」と「部分入れ歯」についてその2
投稿日: 2016年02月05日 カテゴリ: 入れ歯
入れ歯の制作費用
国民健康保険などの保険を使って総入れ歯(総義歯)を作る場合には、義歯床がプラスチック製になります。
入れ歯の値段は、主に床に使われている材料で決まります。保険診療で使えるのはピンク色のレジンですが、異物感があり、熱が伝わりにくい、壊れやすいなどのデメリットが有ります。プラスチックの総入れ歯は分厚くなりやすかったり、安定せずに違和感が強くなりやすい事が有ります。ただ、料金が安い、修理がしやすいといったメリットもあります。
自由診療では、金属を薄く伸ばした床が使えます。これは装着感もよく、丈夫で、味覚への影響も少ない優れものです。使い勝手のよさで大きな差がある分、価格差も高くなります。レンジ床は1~2万円ですが、金属床のうち、比較的手頃なコバルトクロム床でも20~30万円と高価です。
入れ歯は安い買い物ではないので、長持ちするものが欲しくりますが、そもそも何の調整もせずに、何十年ももつものでは有りません。毎日噛む力がかかるうえ、飲食物の熱さや冷たさ、酸やアルカリの刺激も加わります。それに、高齢になるにつれて歯ぐきはやせていきますので、定期的に調整しなければ、合わなくなります。できれば3カ月に1回、少なくとも半年に1回は受診して、必要な調整をする必要が有ります。