高知市の皆さまへ 「総入れ歯」と「部分入れ歯」についてその1
投稿日: 2016年02月04日 カテゴリ: 入れ歯
今回は、「総入れ歯」と「部分入れ歯」についてご案内させて頂きます。
義歯とは
歯科医療関係者は「入れ歯」を「義歯」と呼びます。失われた足や手、眼を人工物で補う 義足ぎそくや 義手ぎしゅ、 義眼ぎがんと同様に、義歯は自分の歯に代わる人工の歯を意味します。義足は「入れ足」などと呼ばれませんが、義歯が一般的に入れ歯と呼ばれる理由は、足を失う人の数に比較して歯を失う人が圧倒的に多く、義歯を入れる(歯科用語では装着する)人も多いので、身近なものであるためと考えられます。
ちなみに平成11年の歯科疾患実態調査では、65歳以上では90%を超える人が1本以上の歯を失っており、85歳以上では60%の人がすべての歯を失っています。
歯の一部を無くしてしまった、または全部を無くしてしまった場合に、指し歯やブリッジなどの治療が有効でない場合は入れ歯が一般的です。
入れ歯は、「床」と呼ばれる土台の上に、取り外しが行える人エの歯である義歯のことをいいます。
歯が1本もない人用の「総入れ歯」と、歯がない部分だけを補う「部分入れ歯」があります。
入れ歯の制作
総入れ歯は、床が歯ぐきに吸いつくように密着します。
部分入れ歯は、「クラスプ」という金属のバネを、残った歯にかけて固定します。 クラスプをかける部分は少し削りますが、それを除けぼ、ほかの歯に処置を加えることは有りません。 自分にピッタリの入れ歯制作はおよそ2か月程度が必要です。 精密な型取りや噛み合わせの調整が欠かせません。週1回の来院が6~7回で治療が終了します。
入れ歯をつくる際は、まず既製トレーで大まかな型を取り、それをもとに個人トレーをつくつて精密な型を取ります。型取はこの2回行う必要が有ります。
次に噛み合わせの確認、試し入れ、最終調整と段階を踏んで完成させます。
噛み合わせの高さがほんの少し違うだけで違和感が生じることが有りますので、じつくり話し合い、満足できるまで調整を行います。