高知市の皆様へ 歯石の除去について
投稿日: 2016年01月08日 カテゴリ: 歯周病, 歯石除去
今回は「歯石除去」についてご案内いたします。
歯石とはなに?
お口の中で歯の表面や歯周ポケットにつく石のようなものです。
プラーク(細菌の塊)が唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったもので、歯石の表面は軽石のように小さな穴が無数に空いており、歯周病菌をはじめとする無数の細菌がその穴を住みかに繁殖し、歯周病の原因となる毒素を放出します。
歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を除去する必要があるのです。
歯は食事をする度に表面のミネラル成分であるカルシウムやリンが溶け出しています。しかし虫歯にならないように、きちんと唾液の中にあるミネラル成分によって元に戻ります。これを再石灰化といいます。そこにプラークが残っていると48時間で歯石になってしまうのです。
歯医者さんでの歯石の除去
歯磨きの状態も良く、短い期間で定期的に歯石を取っている方は直ぐに1回で全ての歯石を取ることができます。プラークも少なく、歯茎からの出血も少ないため、歯石も柔らかく、直ぐに取ることができます。
しかし歯周病が進行している方の場合は、歯周ポケットの歯石を除去しなければなりません。歯石はプラーク、唾液、血液からできています。歯茎が腫れていたり、出血がある状態では原因のプラークと血液が残ったままなので、取ったとしても48時間後にはまたついてしまい意味がありません。ですので複数回に分けて、歯茎の出血を止めてから歯石は取る必要があります。
歯茎から出血があると取り残しが増えたり、痛みや、知覚過敏も出やすくなります。表面の歯石の除去や、正しいブラッシング指導を受けて頂き、2週間ほどして歯茎からの出血が止まり、引き締まってから歯石を取った方が痛みが少なくてすみます。